音楽、映画、そして近年ではテクノロジーのフェスティバルとして有名なSXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)が間もなくテキサス州オースティンで開幕します。
テクノロジー、マーケティング業界の方は3月10-14日に開催されるインタラクティブ期間への参加が多いと思いますが、14日から始まるMUSIC期間にはエンターテック領域のセッションやプレゼンテーションが数多く行われます。
その中でも毎年注目なのが、アーティストが直接、音楽ビジネスやキャリア、音楽への情熱を語るトークです。私が前回参加した2014年にはニール・ヤングやレディー・ガガ他がスピーチを行いました。また同年開催したTHE BIG PARADEでは、佐野元春氏、小室哲哉氏がキーノートスピーチを行いました。日本では珍しかったアーティストが自らの口で語る事が、音楽の背景やアーティストの起業家としての側面をシェアできたと思います。
ここでは2017年の登壇アーティストから注目のトークをピックアップします。
キーノートスピーカーは、ナイル・ロジャースとゼイン・ロウ
2017年のSXSW MUSICのキーノートは、アーティストからナイル・ロジャース、業界からはApple Musicのゼイン・ロウが登壇します。
ガース・ブルックス x Amazonのバイスプレジデント
最初は、カントリー・ミュージック界の”アイコン”、ガース・ブルックスとAmazonのデジタル音楽部門を率いるスティーブ・ブームのトークです。Amazonはアメリカで広く支持されているガース・ブルックスの音源をメジャーなカントリーアーティストとしては初の独占配信をAmazon Prime Musicで実現しました。
ニルヴァーナのクリス・ノヴォセリック
筆者の年代的のアイコン、ニルヴァーナのクリス・ノヴォセリックは3月14日に登壇します。
クリスを見るのは1994年のニルヴァーナの初来日以来となりますが、彼は近年政治活動に力を入れており、その辺りの話も聴けるものと思います。
ニルヴァーナで一番好きな曲です。
ミック・フリートウッド(フリートウッド・マック)
70年代の音楽が好き方はこちらのトークを観てみたいのでは?フリートウッド・マックのミック・フリートウッドが登壇します。
シンディ・ウィルソン(B-52s)
80年代好きにはB-52sのシンディ・ウィルソンのトークがあります。音楽キャリアを女性の視点から振り返るトークになるようです。
T.I.
ラッパーのT.I.も登壇します。最近では役者としての活躍やテレビシリーズのエグゼクティブ・プロデューサーとしての顔もある彼のトークは要注目です。
サミー・ヘイガー(ex.ヴァン・ヘイレン)
ソロやヴァン・ヘイレンとしての活躍したサミー・ヘイガーも登壇します。2010年に自伝『RED 俺のロック人生 サミー・ヘイガー自伝』を出版したり、テキーラ好きが高じてテキーラブランドを自ら立ち上げる起業家としても知られているようです。
他には、モンタレー・ポップ・フェスティバルの創始者とコーチェラ・フェスティバルの創始者のトークも見逃せません。
こうしたアーティストや業界人によるトークには、音楽の背後にあるビジネスや想いを伝える事でより音楽を楽しみ、価値を再認識してもらう役割があります。日本でもこうした機会が増えれば、音楽の未来についての建設的な議論ができるようになります。
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